そしてひまわりは今度こそフルコンプ。本当にありがとうございました!
最後の最後で、酔いどれ天使に向けてではなかったけど、
彼の十八番、ピンポイント爆撃が炸裂したのは天晴れであった。
彼の物事の本質を見極める能力(別名主にアクア殺し)は異常。

ここでのアリエスの嘘に最後に気付く陽一が、
AQUAルート最後に大吾に優しい嘘を付くアクアと重なって、
ああ、だからこそやっぱり、陽一はアクアと、互いを
救い合える存在なんだなという確信を改めて感じてみたりして。

まぁ、あんまり言うと立役者アリエスが可哀想なんですが(笑)、
とはいえ、世界の果てから二人で帰る、かつて果たせなかったものが、
イマココに。だからなー、さらにこのエンドがあのルートの続きだとすると、
今度はアクアが可哀想になるというジレンマがあるわけで、
ただ、そうでもしないと、あの場面とのシンクロが薄くなるからのう。

その辺考えると、この位置に持ってきたのは、
やっぱり、アクアルートを立てるためだったのかなーとか。
肝要な「名前を呼ぶ」って行為もやっちゃってますからなー。

んがしかし、その割に、アクアルートでは
「ね…ねぇ、陽一……あたしの名…」 「ん、どうしたアクア?」
で、あまりに自然にあえて見逃させるほどさらっと流しやがって!
アレだけ、スタッフロールトラップまで使って読み手を打ちひしがせておいて、
ようやく辿り着いた待望の場面でコレですよ、ニクいあんちくしょうですよ。
でもこういうの好き、大好き(笑)

というかなんというか、そういうのに虜にされっ放しの作品ではあったと思う。
読み手の心理をお手玉するように手繰り寄せ突き放し、手繰り寄せ突き放し、
投げては応え、応えては投げ、放たれたものは最大限読み手の望む形で届いてくれる。
もちろん、その爆発力は主にアクアに集約され、アクア可愛いよアクアなんですが、
作品全体にそのスタイルが徹底されていたからこそ、今ここに辿り着いているのだろうなと。
や、何度恨んだかはわからんけどね(笑)、分かっててもありゃ心臓に悪いぜよ。
けれど、悔しいでも感じちゃうことに、恨みの何十倍の感謝を得ちゃあ、天晴れだ。
最後に言う言葉もまた、実はこの作品で登場する度に好きな言葉だったりするわけで、
本当に、ありがとうございました!(作中では「ありがとう」ですね)